1960年代神戸兵庫地区では皆がそう呼び、商いの店の暖簾には確かに「関東煮」とあったが「なに。あのかんとうにって」と実体と結びつかず、おそらくその暖簾があらわれたのもかなり後の事、生意気な医者の娘は「東京ではおでんて言うのよ」などと知ったかぶり、「なんや。ヤブ医者の娘のくせに」と独り毒づき、「あんなん絶対にかんとだきとちゃうわ」と思っていた。
---60年代神戸という事で野坂昭如風になってしまった。--
私は広東煮が一番近いような気がするが、どうせ醤油のごった煮鍋である。あちこちで自然発生してもおかしくない。大体、今回の「かんとだき」は”ちくわぶ”を入れようというのである。自己矛盾もはなはだしい。
では、材料を掲げていく。
●コロ
正しくはコロを入れたいところだが、マッコウクジラのコロなど簡単に数千円してしまう。
最近生の皮を良く見るので、香りづけにいれても良いだろう。ただし、香りに好みがあるので注意。
●すじにく
串にさしてあるのは大抵メンブレンである。まず何時間煮ても柔らかくはならない。やはり生のスジニクから作るのがよい。安いスジニクを買うとやたら肉の多いものがある。私は薄い筋の多いものが好みだ。太いものは少々手間がかかる。私はコープ神戸でしか買わないが、まわし者ではない。組合員ではある。大きいままだとなかなか柔らかくならないが、小さく切ると急激に柔らかくなるので注意。
★大根
事前に茹でておく。面取りはやはりした方が良い。ちなみにピーラーを使うと簡単である。
★こんにゃく
隠し包丁をいれ茹でておく。
★結び蒟蒻
以前は自分で作っていたが、最近は安価に売っているので、それを買っている。
★じゃがいも
皮をむかず電子レンジで加熱する。後、オーブントースターで20分ほど焼く。
水分が抜けるが、煮れば出汁を思い切り吸いこんでくれる。皮つきなので煮崩れる事もない。
★焼き豆腐木綿豆腐があればバーナーで簡単に作る事が出来る。昔は豆腐屋の店頭でこの作業を行っていたものだ。
★ゆで卵
きれいに剥けるゆで卵を作るを参照。
★練り物
厚揚げ、ごぼ天、ひら天、がんもどき 等々
★餅いり巾着
薄揚げに餅をいれれば良いだけである。口は楊枝で閉じればよい。
ゲスト
★チクワブ
かなり煮込まないといけない。逆に言うといくら煮込んでも大丈夫だ。
・ハンペン
以前はをよく入れていたが、食感が頼りないので最近はお招きしていない。
・たこ
個人的には好きではない。たこの食感が失われ水中○○○○のようだ。
・鶏手羽
手羽の煮た匂いが好きではない。少なくとも「かんとだき」の味からは離れすぎる。
・豚足
こうなるとまさしく広東煮になってしまう。
・餃子・シュウマイ
出来合いの加工食品は絶対入れない。あまりにも妙な匂いがする。焼いてたれをつけて食べるのなら判らないのだろうが・・・。
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